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「吉川広家と天下人豊臣秀吉」展

2024年9月28日 ~ 2024年12月1日

豊臣秀吉は天下統一を成し遂げた武将として有名です。その秀吉恩顧の武将の一人に岩国初代藩主吉川広家が挙げられます。

広家は、慶長5年(1600)の関ヶ原合戦後に出雲から岩国に移り、以後この地を治めることになりました。出雲時代の広家の居城は富田城という西日本有数の堅城といわれた城です。広家は父元春の代より毛利領内の山陰地域の軍事統治を担い毛利家を支える立場でしたが、居城を日山城(現在の広島県北広島町)から富田城へ移すことを希望していました。それを認めたのが豊臣秀吉です。これは広家の忠義や九州平定などの武功に対する恩賞といえます。広家は秀吉の没後まで忠義をつくしています。

秀吉は臨終前に有功の武将に形見分けを遺しており、吉川広家はその中に含まれています。秀吉からの形見分けされた品は太刀(吉家)で、「きつかわのしゝう」と秀吉自筆の墨書付箋が付属しています。吉川侍従すなわち広家のことです。このように知られざる広家と秀吉の関係を館蔵史料により紹介します。

【主な展示品】
■特別展示 国宝太刀 銘為次(狐ヶ崎)

太刀 一文字吉家(重要美術品)

天正大判

鉄錆十二間筋兜(山中鹿介所用)

芦屋(如水)釜

安国寺恵瓊自筆書状(国指定重要文化財)