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「吉川家と和歌」展

2024年1月2日 ~ 2024年4月7日

和歌を詠み、古典籍を知ることは武将にとって必須の教養でした。特に和歌は、他国の武将と対等に渡り合うため、また相手との結束を強めるためにも必須のコミュニケーション手段であり、その和歌を作るためには古典籍の知識が必要とされてきました。歴代の吉川家当主も和歌や連歌を詠み、そして貴重な典籍や歴史書を収集・筆写することでその知識を獲得し、教養を身につけていきました。なかでも多くの和歌に詠まれている『源氏物語』は、和歌を作る技術の習得に必要不可欠な典籍だったと言えます。

本展示では、吉川家当主の詠んだ和歌の他に、11代当主経基公が筆写した『古今和歌集』や15代当主元春公が筆写した『太平記』などを紹介するとともに、吉川家に伝わる2つの『源氏物語』(大内家伝来・毛家氏伝来)や『源氏物語図屏風』の展示も行います。また、2024年の辰年にちなんで、経幹公所用の龍を前立にした『筋兜』や『龍図』(陳所翁筆)の掛軸も紹介します。

新年の始まりにふさわしい吉川家の雅な世界をお楽しみください。