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展示品のご紹介

 好評をいただいております「吉川家と和歌」展ですが、会期も残り一か月を切りました。

 今回は「洛中洛外図屏風」についてご紹介します。当館が所蔵する「洛中洛外図屏風」は江戸時代に描かれました。京都の市中(洛中)と郊外(洛外)を描いた洛中洛外図屏風は古来より多く描かれており、国宝や重要文化財に指定されているものもあります。

 当館の屏風は向かって一番右上の平等院鳳凰堂から始まり、続いて京都市中の名所と共に鴨川が右から左へ横断するように描かれています。右隻の8扇と左隻1扇にはそれぞれ下賀茂、上賀茂神社を描かれ、左隻の8扇には今の八幡市にある石清水八幡宮が描かれています。一般的に鳥観図とよばれる空から京都を俯瞰した形で描かれていますが、よくみると各名所には細かく人物が描かれています。展示室の片側壁面一面を使用するほどのこの大きな屏風は、豪華さはもちろんですが名所の細やかな描写に驚きます。

3月10日(日)13時半からはギャラリートークもございますので、現在にも残る名所とも比べてぜひご覧ください。

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