展示品解説「振分髪」(重要美術品)
銘の由来は、吉川広家が刀剣の目利きでもあった細川幽斎にこの刀を見せた時、「これは、かつて織田信長の差料の品で正宗の銘があったが、信長は長すぎて不便なので磨り上げたいと。そこで『くらべこし振分髪も肩過ぎぬ君ならずしてたれかあぐべき』(伊勢物語の名歌)を挙げ、磨り上げに賛成した」と聞かされました。それに感激した広家は、吉川家の家宝として大切にし、代々引き継がれ、今、吉川史料館に展示されています。感慨深いですね。
さて、11月1日(日)13時30分より当館学芸員によるギャラリートークを開催いたします。コロナの関係上、先着15名様までといたしますので、早めのご来館をお待ちしております。